新機能
このトピックには、Kofax RPA 11.3.0 で導入された新機能が記載されています。
ロボットでデータベース操作を実行するための新しいステップ
Kofax RPA 11.3.0 以降では、SQL 実行、データベース照会、およびデータベース データ登録といった新しいステップを使用して、SQL ステートメントの実行、データベースの照会、およびデータベースへのデータの格納を行うことができます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「SQL 実行」、「データベース照会」、および「データベース データ登録」を参照してください。
また、行を抽出という新しいステップを使用して、データベースの行からセルを抽出することもできます。「Design Studio の改善」を参照してください。
新しいファイル システム アクション ステップでファイルとフォルダにアクセスする機能
新しいファイル システム アクション ステップは、ファイルへの直接アクセスまたはロボット ファイル システム (RFS) 経由により、ファイル、ディレクトリ、およびその他のアイテムに対する操作を実行するために役立ちます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「ファイル システム アクション」を参照してください。
新しい電子メールの送信ステップで電子メールにアクセスする機能
新しい電子メールの送信ステップを使用して、電子メール サーバーでフォルダを開いてそれらをツリーに表示し、電子メールにアクセスすることができます。開いたフォルダは、アプリケーション ツリーに表示され、レコーダー ビューにテーブルとして表示されます。この新しいステップには、メッセージのコピーとメッセージの移動、メッセージを既読にする、メッセージの内容を取得などが可能な、一連のアプリケーションおよびコンポーネント アクションがあります。
電子メールの送信ステップは、以前の製品リリースで追加されたメールの送信ステップに置き換わるものです。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「電子メール」を参照してください。
また、行を抽出という新しいステップを使用して、電子メールから行のセルを抽出することもできます。「Design Studio の改善」を参照してください。
ロボットで日付と時刻を処理する機能
この製品バージョン以降、日付と時刻を抽出して、通常の日時形式を統一された形式に変換することができます。また、Date、Time、および DateTime 変数を作成して割り当てたり、日付と時刻を比較して変換したりすることもできます。日付と時刻を操作する場合、次のような新しい機能を使用できます。
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タイプ: Date、Time、および DateTime
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コンバータ ステップ: DateTime を抽出、DateTime の書式設定
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Date、Time、および DateTime のタイプに基づく関数
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「ロボットでの日付と時刻の処理」を参照してください。
Design Studio の改善
以下の改善が Design Studio に導入されています。
- Examples フォルダに含まれる新しいサンプル ロボット
- プロジェクト ファイルには、Web サイトからデータを抽出して Excel スプレッドシートに挿入する方法、変換手順の使用方法などを示す新しいサンプル ロボットが含まれています。
- 新しい行を抽出ステップ
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行からすべてのセルを抽出することや、選択したコンプレックス タイプに対応する必要なセルのみを抽出することができます。長いバイナリ タイプとロング テキスト タイプの値を含むセルは、別々に処理する必要があることに注意してください。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「行を抽出」を参照してください。
- ロボット エディターのコンテキスト メニューの改良
- ロボット エディターのコンテキスト メニューの外観と操作性が、作業をより簡単かつ効果的にするために改良されました。改良点には、以下の変更が含まれます。
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ステップに新しいアイコンが追加されました。
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ステップは、次のようなカテゴリに従ってグループ化されています。割り当てと変換、ループ、条件と制御、アプリケーション、データベース、ファイル システム、統合、リモート デバイス、マウスとキーボード。
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選択できないステップは無効 (グレー表示) になっています。
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特定のステップは、状態ビューから直接挿入できます。
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コンポーネントおよびアプリケーション メニューから挿入されるガードには、タイムアウト ガードが含まれます。レコーダー ビューから挿入されたガードにタイムアウトも含まれるようになりました。
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クリップボード設定ステップがクリップボードを割り当てステップという名前に変更されました。また、変数の割当ステップが割り当て先ステップという名前に変更されました。
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- URL でファイルを開く機能
- このリリース以降、Design Studio で URL を使用してファイルをすばやく開き、ロボットまたはスニペット内の特定の場所に移動できるようになりました。
この機能は、さまざまな場面で役に立ちます。たとえば、Management Console で実行されているロボットのエラーが報告された場合に、Management Console のログ ビューから直接 Design Studio でロボットを簡単に開き、エラーのあるステップをすばやく見つけることができます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「URL でファイルを開く」を参照してください。
- データベース マッピングを入力として渡す機能
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ロボットが、データベース照会やデータベース データ登録などのデータベース ステップを使用してデータベースにアクセスする必要がある場合は、データベースの名前を使用してアクセスします。この名前は、ロボット内で指定したデータベース名への入力として使用されます。これにより、ロボットは特定の単一のデータベースにバインドされなくなるため、ロボットを簡単に再利用できるようになります。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「データベース」を参照してください。
- クライアント証明書にエイリアス変数を追加する機能
- 証明書ファイルに複数の証明書が含まれている場合に使用するエイリアス証明書を選択できます。エイリアスは、[Design Studio の設定] の [証明書] タブと、ベーシック エンジン ロボットの [すべてのローディング] タブ で設定できます。
- 複数のアプリケーションにアプリケーション名オプションを追加
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参照、電子メールの送信、データベース照会などの複数のアプリケーション ステップに、一意の名前を指定してアプリケーションを識別する場合に役立つ必須のアプリケーション名オプションが含まれるようになりました。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「参照」、「電子メールの送信」、および「データベース照会」を参照してください。
- 大文字と小文字を区別した検索
- 新しい検索ボタンには、ロボット内で大文字と小文字を区別した検索を実行する機能があります。
Chromium ブラウザの改善
組み込みの Chromium ブラウザに次のような改善点が導入されました。
- 新しいアプリケーション アクション
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ウィンドウを複製: アプリケーション タブまたはページ タブを複製して新しいタブで開くステップを追加します。アプリケーションやページの状態は保持されます。
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アプリケーション名を設定: ブラウザ アプリケーションの name タグに値を追加します。名前を指定することで、アプリケーションを識別し、堅牢で信頼性の高いファインダーを作成できます。この操作は、エラーを回避するために必要です。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「アプリケーション アクション」を参照してください。
- 新しいコンポーネント アクション
- ターゲット抽出: URL ターゲットからデータを抽出し、そのデータを変数またはファイルに保存します。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「コンポーネント アクション」を参照してください。
- 参照ステップに証明書エラーを無視というオプションを追加
- デフォルトでは、ロボットは提示された SSL 証明書を検証するように設定されています。[証明書エラーを無視] オプションを選択すると、発生する可能性のある証明書エラーを無視できます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「参照」を参照してください。
- HTTP 要求のカスタム ヘッダー
- 参照ステップで新しいヘッダー パラメータを入力することで、ヘッダーのオーバーライドや HTTP 要求へのカスタム ヘッダーの追加ができます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「参照」を参照してください。
Management Console の改善
以下の改善が Management Console に導入されています。
- シングルテナント モードでの OAuth のサポート
- OAuth アプリケーションが Microsoft Azure 2.0 で作成されている場合、アプリケーションにユーザーを追加すると、「テナント」と呼ばれる追加のパラメータが表示されます。シングルテナント アプリケーションの場合、ユーザーを作成するにはテナント ID が必要です。この ID は、Microsoft Azure ポータルに表示されたアプリケーションの [概要と基本 (Overview and Essentials)] ページからコピーできます。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「ユーザーの追加」を参照してください。
- LDAP 認証と SAML 認証を同時に使用する機能
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Management Console で、LDAP 認証と SAML 認証を同時に使用できるようになりました。LDAP 認証と SAML 認証の両方を使用する場合、Management Console への SSO には SAML が使用され、サービスの認証には LDAP が使用されます。
- シングル SAML ログアウト
- Kofax RPA 11.3.0 以降、ユーザーが Management Console で [ログアウト] をクリックすると、SAML ID プロバイダからログアウトできるようになりました。
詳細については、『Kofax RPA 管理者ガイド』の「SAML シングル サインオンの統合」を参照してください。
- ロボットのドキュメントの改善
- さまざまなロボットのドキュメント コンポーネントの完全なローカライズなど、さまざまな改善がロボット ドキュメント機能に導入されました。
- ロボット ページから不足しているリソースを直接アップロードする機能
- スニペットやタイプなどの不足しているリソースはロボット ページで赤で強調表示され、不足しているリソースにカーソルを合わせると表示されるメニューから直接アップロードできます。
- Java API および .NET API でのロボットのキューイングのサポート
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Management Console で、Java API と .NET API でのロボットのキューイングがサポートされるようになりました。
詳細については、『Kofax RPA 開発者ガイド』の「Management Console API」を参照してください。
- テーブルの改良
- Management Console の表全体で、使いやすさと効率性を高めるための拡張機能を利用できるようになりました。テーブルのリセットや、ページ間を簡単に移動する機能を持つ新しいボタンが追加されました。
Kapplets の改善
以下の改善が Kapplets に導入されています。
- Management Console による Kapplets へのログイン
- Kofax RPA 11.3.0 以降、Kapplets へのログインが Management Console のログイン ページ経由になりました。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「Kapplets へのログイン」を参照してください。
- トークンベースの認証
- このリリース以降、Kapplets では認証に OAuth プロトコルが使用されます。これにより、セキュリティと利便性が向上します。認証メカニズムが機能するようにするには、クライアント シークレットが必要です。
クライアント シークレットは、Management Console で指定されたものと一致している必要があり、Management Console の OAuth サーバー セクションからコピーできます。Management Console でシークレット トークンが指定または変更されていない場合、管理者がこのタブまたはログイン時の専用フィールドで (新しい) トークンを手動でコピーして Kapplets に貼り付けるまで、データは Management Console から Kapplets に転送されません。
詳細については、『Kofax RPA インストール ガイド』の「Kapplet をインストールする」および『Kofax RPA のヘルプ』の「OAuth サーバー」を参照してください。
- Kapplets のバックアップの作成と復元
- バックアップを作成または復元するには、Kapplets の [管理] ページの [バックアップ] タブを使用します。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「管理」を参照してください。
- レガシー バージョンからのバックアップ ファイルの復元
- Kofax RPA 10.7.0 よりも前のバージョンで作成された Kapplets は、Kapplets の [管理] ページの [レガシー バックアップ] タブから復元できます。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「管理」を参照してください。
- カスタマイズ可能なタイムアウトと優先度
- application.properties ファイルを使用することで、Kapplets のカスタム タイムアウトと優先度を設定できます。
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詳細については、『Kofax RPA インストール ガイド』の「Kapplet をインストールする」を参照してください。
- 出力データを別のロボットに渡す機能
- 2 台のロボットを連続して使用する場合、次に実行するロボットに出力値を入力データとして渡すことができます。さまざまな出力タイプに対して、さまざまなロボットを割り当てることができます。
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詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「コミット アクションのロボットの選択」を参照してください。
Desktop Automation サービスへの [起動時にスクリーン ロック] オプションの追加
[起動時にスクリーン ロック] オプションを使用することで、コンピュータの再起動後にセッションを自動的に作成し、画面をロックするように Desktop Automation サービスを設定できます。
詳細については、『Kofax RPA のヘルプ』の「Desktop Automation サービスの設定」を参照してください。